よりきりで白鵬(右)を破った日馬富士(はるまふじ)=2013年11月24日、福岡県福岡市博多区・福岡国際センター(安部光翁撮影)【拡大】
勝負はあっけない形で決まった。日馬富士が左上手出し投げから寄った。そこから土俵中央に戻ったところで、立行司の木村庄之助(しょうのすけ)が2人を引き離した。白鵬の右足が土俵から出ていたのだ。「大横綱(白鵬)が力を抜いたので、自分の足が出ちゃったのかなと思って、しまったと思った。本当にハッとした」と、いたずらっぽく笑った。
慢性的な両足首の痛みを抱え、春場所以降は白鵬に付いていけなかった。10勝以下が3度もあり、周囲の目も冷たくなった。生来の負けん気が、復活を支えた。
久しぶりに賜杯を抱いたが、安心はできない。最高位は負けが込むと、常に引退と背中合わせだ。幕内最軽量の横綱は「これから何年間も勇気と感動を与えられる相撲を取る」と自らを鼓舞するかのように宣言した。(SANKEI EXPRESS)