「ミュージカル界を担う男性キャストの方々と一つの作品を作り上げるのは初めて」と期待を語る、女優の花總(はなふさ)まりさん(荻窪佳撮影)【拡大】
体鍛え発声も改造
物語のテーマは愛と復讐。起伏に富んだ感情表現のカギとなるのは、米の人気作曲家フランク・ワイルドホーンによるミュージカルナンバーの数々だ。「一曲一曲がドラマチックで、曲終わりに向けどんどん転調し、これでもか、と歌いどころが押し寄せてくる。歌うには馬力やパンチがないと」。顔合わせの際、ワイルドホーンから「大丈夫? 走ってる?」と言われ、9月末から毎日1時間ほどのランニングを始めた。
「高音の裏声で歌った宝塚時代とは違い、声帯をつけたまま、地声で高いところまで出すので…」と発声の改造にも取り組む。大変なはずだ。しかし、毎日の発声練習や、ワイルドホーンらに受けた歌唱指導について語る声がとても明るい。「ワイルドホーンさんが伝えたい思いを自分の楽器(声)で伝えられるように、できることは何でもしたい」。12月7日、花總のメルセデスに舞台で出会うのが、楽しみで仕方がない。(文:津川綾子/撮影:荻窪佳(けい)/SANKEI EXPRESS)