【青信号で今週も】
人は社会的な生き物です。「チンパンジーも“マザコン”傾向 若くして母親亡くすと短命 京都大チーム研究」(MSN産経ニュース11月5日)という野生のチンパンジーの観察結果は参考になります。授乳を終えて成長した若いチンパンジーが若くして母親を亡くすと、長生きできないとのこと。生きていく術(すべ)が学べなかったり、集団の中で守ってもらえなかったりすることが原因のようです。
人間でも同様です。一緒に子供を育てているように見えても、母親と父親の視点は自ずと異なっています。母親は、自分で新しい命を長い間おなかの中で育み、つらい出産を経て新しい命を生み出します。人間の子供は非常に弱く、生まれたての時には立ち上がれないことはもちろん、目も十分見えません。母親の庇護(ひご)がなければすぐにでも死んでしまうでしょう。生き続けるためには、長年にわたって多大な援助を必要とします。