九谷焼の窯元・上出長右衛門窯の六代目、上出惠悟(けいご)さんは若手アーティストとしても活動中。身近にあるバナナをモチーフにしたオブジェや、伝統的な文様である「花詰」で埋め尽くされた髑髏(どくろ)形の菓子壺など、独創性豊かな作品作りに取り組んでいる。
深堀隆介さんは金魚をテーマにした作品を発表。升や桶などの器に透明樹脂を流し込み、硬化した表面にアクリル絵具で金魚を描き、それを繰り返すというオリジナルの技法で、絵画とは思えない立体感の金魚を描く。
福井利佐さんは新進気鋭の切り絵アーティスト。人間や動物、植物をモチーフに、従来の「切り絵」の概念を覆す作品づくりを行っている。
工房や老舗も参加
このほか、伝統的な技術を今に伝える各地の工房も参加。「染司(そめのつかさ)よしおか」(京都市)は、飛鳥時代から江戸時代の終わりまで行われていた日本の古典的・伝統的技法である「植物染」「草樹染」を伝承する染物店で、今回は「経縞ストール」などを出展。