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インド集団レイプ、変らぬ現状に怒り 「いつも誰かが泣いている」 (2/3ページ)

2013.12.20 11:32

インド・首都ニューデリー

インド・首都ニューデリー【拡大】

 女子学生の死亡後、その亡きがらが最後の入院先となったシンガポールからデリーに戻されると、マンモハン・シン首相(81)や与党国民会議派のソニア・ガンジー総裁(67)が空港に出迎えるなど、国民の怒りに配慮した異例の対応が取られた。

 州に相当するデリー首都圏では、今月(12月)8日に開票された地方議会選挙で、地方政府でも与党だった国民会議派が惨敗し、汚職対策やレイプ犯罪対策の強化を訴えた新党が国民会議派を抑えて第2党に躍進、市民の現政権への不満を象徴する結果となった。

 インドでは事件後も、新聞紙上に数々のおぞましい性犯罪事件が連日のように掲載されてきた。タイムズ・オブ・インディア紙が行ったアンケートによると、「事件から1年たって町が女性にとって安全になったか」との問いに「イエス」と答えた人はわずか5%にとどまり、「ノー」が94%にも上った。

 罰則強化も被害倍増

 地元メディアによれば、ニューデリーで今年11月までに報告されたレイプ事件は1493件と前年より倍増。わいせつ行為は4倍以上の3237件となった。法令の改正により、より多くの女性が被害を申告したことも件数増の要因になっているとはいえ、女子学生の父親は「大規模な抗議デモや法の改正があったのに、被害の状況は何も変わっていない」と嘆いている。

女子学生集団レイプ事件とは

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