捏造された「英雄」
「敗軍の将」を語るにあたり、歴史を1920年まで戻す。
当時、滿洲(まんしゅう)東部からロシア沿海州南西部にかけては李氏朝鮮時代以降、朝鮮人が多数移住した。深い森林が多く、朝鮮総督府の支配も届かず、無頼の朝鮮人や中国人による匪賊(ひぞく)・馬賊の格好の根拠地となった。
越境して朝鮮半島北部の町村を襲撃、無辜(むこ)の朝鮮人らへの略奪を繰り返した。銀行券略奪や日本領事館が焼き討ちにされ女性や子供を含む13人が殺されるに至り、帝國陸軍と中華民国軍が本格的掃討に乗り出す。
匪賊・馬賊の類(たぐ)いと協力して帝國陸軍と戦ったのが、日韓併合に不満を持つ抗日武装集団・北路軍政署の頭目・金佐鎮(キム・ジャジン、1889~1930年)。金が歴史上満足に顔をのぞかせるのは僅か1週間。近代史上、帝國陸海軍と戦わず米軍に解放してもらったはずの韓国が“対日戦争”を主張する、滿洲東部の《青山里戦闘》以外にない。当時より現在にいたるまで、金を“英雄”にし、青山里戦闘を「大勝利」へと、文字通り「導く」ため、韓国は歴史の粉飾を繰り返した。