演劇に観客を巻き込み、作り手として関わることを求めた寺山らしい試みが、宝島の結末に仕掛けられている。「生きるうえでの宝ものって何なのか、一緒に見つけてもらえたら」。そう言って未唯mieは、宝探しの旅に誘った。(文:津川綾子/撮影:野村成次/SANKEI EXPRESS)
■みい 1958年3月9日生まれ、静岡県出身。76年、ピンク・レディーとして「ペッパー警部」でデビュー。数々のヒット曲を生み、81年に解散。その後、歌手活動のかたわら、女優としてドラマなどにも出演。初舞台は82年の「ジプシー」。
■寺山修司(てらやま・しゅうじ) 1935年、青森県生まれ。詩人、演出家、映画監督、写真家。67年に「演劇実験室◎天井桟敷」を設立、前衛劇団として世界的に注目された。代表的舞台に「毛皮のマリー」「レミング」など。映画監督としても「書を捨てよ町へ出よう」など実験的作品を次々と発表。83年に47歳で死去。無類の競馬ファンだった。
【ガイド】
2月7~16日 東京芸術劇場シアターウエスト(東京)。プロジェクト・ニクス(電)03・6312・7031