バンド「黒木渚」のギターボーカル、黒木渚さん=2013年11月30日(鋤田正義さん撮影)【拡大】
そして、この写真を見ていると、この日のライブに関わった全ての人に感謝しなくてはと改めて思う。足元に敷かれた絨毯(じゅうたん)は、いつも裸足で歌う私がけがをしないようにローディーさんが準備してくれたものだ。アンプの上に置かれたペットボトルは蓋に穴が空けられストローが刺されている。曲間に素早くのどを潤すためにスタッフが工夫してくれた。横に置いてあるピンク色の水筒には、常備しているお湯が入っていて、それはきちんと私好みの温度で用意されている。私を照らすライトも、歌いやすいように緻密に調整されたモニターも、ドレスもメークも、1回のライブを作るためにたくさんの人間がチームを組み、力を合わせた結果だ。
そして何より前方に映るお客さんの姿。手を高く挙げステージに拍手を送ってくれている。面と向かった私は何と幸せそうな顔をしているんだろう。当たり前だ、こんなにたくさんの人が一緒にライブを作ってくれるんだから。
写真が切り取った一瞬の中に、黒木渚の全てが映っている。(文:バンド「黒木渚」のギターボーカル 黒木渚/撮影:写真家 鋤田(すきた)正義/SANKEI EXPRESS (動画))