ラーラぱど「ノスタルジックin香港」より(宮崎貢司さん撮影、提供写真)【拡大】
一つの場所に長時間
旅先でも、私は自分が心引かれたところがあると、移動途中でも車を止めて、降ろしてもらいます。本当に気に入った所には2時間でも3時間でもいて、「どうして私は感動したんだろう。なぜこの場所がこんなに私の心を揺さぶるのだろう」と、五感を研ぎ澄ませて考えるのです。そうすると、自分の中の奥の部分が、溶けていく。体が柔らかくなるのを感じます。「わあ、すてき」で終わらせるのでなく、掘り下げて考えることで、より深い感動にたどり着くことができるのだと私は思います。
昨年訪れた香港でも、心揺さぶる場所がありました。丘の上にあるコロニアル様式の美しいホテル。窓からは鮮やかなブルーの海を眺めることができます。今回の写真も、その場所で撮りました。山の中にありますから、当時は人の手で資材を担いで建てられたそうです。訪れるのも当時は一苦労だったことでしょう。それだけの苦労をしてでも、見たい景色があった。目の前に広がる美しい海を見ながらそんなことを考えるうち、ここでも涙が自然とあふれてきました。