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妻の一声 米大統領も走る/肥満撲滅PR映像 ホワイトハウスで「お手本」

2014.3.1 23:59

SANKEI_EXPRESS__2014(平成26)年3月2日付EX(1面)

SANKEI_EXPRESS__2014(平成26)年3月2日付EX(1面)【拡大】

 ワイシャツ姿のまま、バラク・オバマ米大統領(52)とジョー・バイデン副大統領(71)がそろってホワイトハウスの中を走る映像が2月28日、動画サイト「ユーチューブ」に投稿された。大統領のミシェル夫人(50)が取り組む子供の肥満撲滅キャンペーン「レッツ・ムーブ(体を動かそう)」のPR映像で、夫人の呼び掛けに応じ、執務の合間を縫って一肌脱いだようだ。肥満では政治家として大成できないとされる米国の歴代大統領の中でも、ナンバーワン・フィットネス大統領の呼び声も高いオバマ氏。文字通り体を動かすことを習慣化することの大切さを、身をもって訴えた映像は国民の関心を呼んでいる。

 ■YouTubeに投稿

 映像は、大統領執務室にいたオバマ氏にバイデン氏が「大統領、準備はいいですか? 体を動かしますか」と声を掛け、オバマ氏が「もちろん!」と応じる場面から始まる。大統領の愛犬も見守る中、2人は仲良く並んでホワイトハウスの建物中や周囲の回廊を駆け抜け、執務室に戻ると、壁を利用してストレッチ体操。さらに「運動の後は飲まなきゃ」(オバマ氏)と水分をとる大切さもアピールし、2人は水の入ったグラスで乾杯する。

 オバマ氏の口からは「こうしないとジル(副大統領夫人)やミシェルともめるからね」と冗談も飛び出した。

 ミシェル夫人はキャンペーンの中でジュースや炭酸飲料の代わりに水を飲もうと呼び掛けており、正副大統領はこの訴えにも呼応した形だ。

 ■習慣化がコツ

 「レッツ・ムーブ」は2月で開始から4年になり、27日夜にテレビ番組に出演したミシェル夫人は「あす大統領と副大統領が私の号令により、どのように日常の中で体を動かしたらよいのか映像で手本を示してくれます。習慣化された行動にすることがコツです」などと話していた。

 もっとも、オバマ氏自身はワイシャツ、革靴姿で走るまでもなく、上院議員時代から知る人ぞ知るトレーニングマニアだ。現在も大統領職の激務の中、週6回、原則として朝6時45分から45分間、ジムでジョギングやウエートトレーニングに汗している。具体的には、1日ウエートトレーニングしたら、その次の日は有酸素運動を行い、週1回の休みを設けているとされる。

 かつて男性健康誌にオバマ氏は「どうしてこんなに一生懸命トレーニングをするかというと、頭を空っぽにできるし、ストレス解消になるから。それに体に対する自信がすべての自信の基本なんだ」と語っている。

 ■プーチン氏より先に

 外遊中もトレーニングは欠かさず、昨年6月の英国・北アイルランドでのG8サミットの際にも現地のフィットネスクラブを事前に予約していた。この時は、やはり朝の執務前にトレーニングをする習慣があるロシアのウラジーミル・プーチン大統領(61)もこのジムを予約しようとしたが、すでにオバマ氏一行が押さえていたため、やむを得ずプーチン氏は湖での水泳に切り替えたというエピソードまで残っている。

 多忙を極める米国の大統領でさえトレーニングの時間を確保しているとなると、一般人が運動を怠る理由は全くない!?

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