宝塚大劇場前でのサヨナラ・パレードで、大きな蘭の花束を手にファンに手を振る蘭寿とむ=2014年3月17日午後、兵庫県宝塚市(松永渉平撮影)【拡大】
「楽しかった!というのが最後の瞬間に浮かんだ言葉です。夢の中で命を懸けられるこの場所にいられて幸せでした。こんなにも魅力的で、こんなにも苦しく、こんなにも幸せな場所はない。みなさまに感謝の気持ちでいっぱいです。東京公演の千秋楽まで男役を全うしたい」とあいさつ。5回のアンコールに応えた。
このあと、歌劇団事務所での会見では、黒えんびを着た理由を「一番大好きなお衣装で、最後まで男役を全うしたいという気持ちを込めた」と説明。サヨナラショーの演目は「思い入れの深い作品や曲を選んだ。最後は明るく締めくくりたかった」と話した。涙は見せなかったが、「最後のあいさつのときにこみ上げるものがあって、グッとこらえた」そうだ。そして、次の月組公演で初舞台を踏む第100期生へは、「何より宝塚が大好きだという思いを大切にして、何事にもチャレンジしてほしい」とコメントした。
恒例の手形披露のあとは、宝塚大劇場前でのサヨナラ・パレード。黒紋付きに緑の袴に着替え、花束も蘭のブーケに変わっていた。レーザー光線とスモークの中で登場し、ファンが掲げた横断幕には「48.25倍の一番星、濃くて熱いトム・クーン、ありったけの愛をありがとう」と書かれていた。「トムさん、サンキュー」というファンの声に合わせて白い風船が夜空に舞い、拍手に送られて去った。(SANKEI EXPRESS)