吹き替えを担当した松たか子(左)と神田沙也加=2014年3月20日、東京都中央区(村上純平さん撮影)【拡大】
また、米国外でも人気はすさまじく、全世界での興収も「ライオン・キング」の9億8700万ドル(約1000億円)を抜き、歴代1位。日本では今月(4月)6日までに600万人を動員、興収75億円を突破し、100億円を超えることが確実視されている。劇中歌を収めたサウンドトラック盤も米国では1月、ビヨンセ(32)の新作を蹴落としヒットチャートの1位に輝いた。
多様な愛の形
「ここ10年、想像力の凍結に悩んできたディズニーは、この作品で本格的な雪解けを迎えた」(米紙ロサンゼルス・タイムズ)と絶賛される本作だが、大ヒットの裏に“同性愛”というテーマが横たわっているとの指摘もある。
本作は、ディズニー史上初めてヒロインが2人登場するが、孤独なエルサは男性からの求婚を求めていないというディズニーアニメとしては極めて特異なキャラクターであるうえ、本作中、最も有名な劇中歌でエルサが歌う「レット・イット・ゴー」は、ありのままの自分でいい、と自身を肯定する内容で、同性愛をカミングアウト(公言)している歌とみなす人々も少なくないという。