池松はすでに大学を卒業した立派な社会人。撮影中に「きれいな部分をすくい取った青春映画など、僕にはもう無理なのではないか」と考えたこともある。気持ちが浅井役に追いつかないばかりか、自分の高校時代はそれほどきれいなものでもなかった。「映画よりも、もっと泥臭くて、振り返ればとても恥ずかしく、客観的にみれば痛かった。でも、そんなことを忘れるくらい楽しいものでもあったから、この作品に打ち込めるよりどころがあったんです」。本作で描かれる三角関係については「経験したことがないけれど、どんな感じなのかはなんとなく分かっているつもり。決しておろそかに演じてはいませんよ」と強調した。
自分より誰かのために
「大人とは何か?」は本作のテーマ。池松は「僕も答えを見つけるつもりで撮影に臨みましたが、結局は分かりませんでした。まあ、人それぞれその答えが違うからこそ、青春映画なんですよね。簡単に分かってしまったら、青春映画は1本あれば構わないということになってしまいます」と吐露した。「男女の友情は成り立つか?」もテーマの一つだが、「よく言われる問いかけですが、僕としては、友達になれるのならば、友達でいればいいじゃんという感じです。成り立ってもいいものだと思いますよ」と答え、自然体での付き合い方を勧めた。