成功率が極めて高い4回転トーループのような安定感が左足で踏み切るサルコーでも出てくればどうかと問うと、「それなら(3本)いける。もちろん、4回転だけで(演技が)終わってしまっては意味がない。プログラムのすべてがきちんとできることが前提にある。4回転の種類を増やすと、練習で跳ぶ本数も増えて体に負担もかかる。けがをしないように(これまで以上に)体への配慮も考える必要がある」と意欲をみせた。
精神力の強化課題
すでに羽生選手は、アイスショーの練習中にトーループやサルコーよりも難度が高い4回転ループを成功させており、「4月7日の練習で4回転ループに成功した。(来季の)プログラムに入れるかは別にして、4回転のレパートリーは増えている」と自信に満ちた表情で話した。
ジャンプ以外でも成長が期待されているが、「見せる技術や基本となるポーズ(姿勢)、表情など、まだまだ勉強しないといけないと思っている。技術に加え、精神的にも強くならないといけない。今までの精神力では、これ以上の演技についていけなくなる。自分の中で大事にしていることは、どんなときでも全力でありたいということ」と述べ、精神力の強化を自らに課した。