2012年、ソフィア国立歌劇場のプッチーニのオペラ「ジャンニ・スキッキ」で欧州デビューした。リヒャルト・シュトラウスの少女を4種の花にたとえた「乙女の花」は、「華やかな感じがあって、シュトラウスのオペラと通じるものがあります。歌曲を歌うときもオペラ的に解釈する部分があり、すんなり歌えました。シューマンは曲自体が詩のような感じです」と話した。
作曲家、中田喜直と別宮貞雄がそれぞれ、加藤周一の同じ詩に曲をつけた2つの「さくら横ちょう」が収められているのも話題だ。(月刊音楽情報誌「モーストリー・クラシック」編集長 江原和雄/SANKEI EXPRESS)
■Sara Kobayashi 東京芸術大学卒業。同大学院修士課程修了。2010年3月よりウィーンにて研鑽を積みながら演奏活動を行う。5歳よりピアノとクラシックバレエを始める。17歳から本格的に声楽の勉強を始める。06年、コンサート・デビュー。12年6月、ウィーンのオペレッタコンクール、オスカーシュトラウス声楽コンクールで2位を受賞。