映画「結婚前夜_マリッジブルー」(ホン・ジヨン監督)。5月10日公開(提供写真)【拡大】
斬新な視点から現代女性の生き方を見つめてきた韓国の女性監督、ホン・ジヨン。新作「結婚前夜 マリッジブルー」は、結婚式を1週間後に控えたカップル4組が、それぞれ直面したマリッジブルーを描いたロマンチックラブコメディーだ。
例えば、7年の交際を経て結婚することになった天才シェフのウォンチョル(2PMのテギョン)とネイリストのソニ(イ・ヨニ)のマリッジブルーを見れば、私も似たような経験があると思わずドキッとする視聴者もいるかもしれない。ソニは結婚前にネイルの実力を競う大会に出場するため済州島に行くが、現地で自称「観光ガイド」のキョンス(チュ・ジフン)と出会ったことで、ウォンチョルへの気持ちがぐらついてしまうといった具合だ。
このほかにも、女医(キム・ヒョジン)とプロ野球コーチ(キム・ガンウ)、花屋(マ・ドンソク)とウズベキスタンから韓国へやってきた美人(クジャル)、泌尿器科の科長(イ・ヒジュン)とウェディングプランナー(コ・ジュニ)といったカップルが登場し、多彩な職業の登場人物たちがみせる化学反応は実に興味深い。
前作「キッチン~3人のレシピ~」(2009年)の主演もジレンマに陥ったかわいらしい若奥さまが主人公だった。ホン監督は「女性のジレンマは私が一貫して追いかけてきたテーマ。ソニはその象徴です。本作の中の楽しいおしゃべりが皆さんにとって面白い経験となればうれしい」としている。5月10日から全国順次公開。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS)