女優賞はカナダのデヴィッド・クローネンバーグ監督(71)が米ハリウッドの娯楽業界に生きる元子役スターを描いた「マップス・トゥ・ザ・スターズ」のジュリアン・ムーアさん(53)、男優賞は英画家ウィリアム・ターナー(1775~1851年)の伝記映画「ミスター・ターナー」のティモシー・スポールさん(57)がそれぞれ受賞した。スポールさんは映画ハリーポッターシリーズでも知られる英国の個性派俳優。「びっくりした。16歳の女の子みたいにどきどきした」と受賞を喜んだ。
審査員賞に25歳
今回の授賞式では、ヌーベルバーグの巨匠、ジャン=リュック・ゴダール監督(83)とともに、25歳の若さで審査員賞に輝いたドラン監督に大きな注目が集まった。障害のある子供との暮らしにつまずく若い母親の心情を細やかに描いたドラン監督は、「自分で決めつけてしまわなければ、私たちの願いに限界はないと思う」と述べ、次回作への期待を感じさせた。
河瀬直美監督(44)の「2つ目の窓」は受賞を逃し、短編コンペ部門に出品されていた東京芸大大学院の佐藤雅彦教授(60)らが監督した「八芳園」も受賞はならなかった。(SANKEI EXPRESS)