中国・河北省石家荘市【拡大】
国内からも批判の声
河北省では実物大のスフィンクスが物議を醸したばかりとあって、ロイター通信や米紙ウォールストリート・ジャーナル、英紙デーリー・メールなどの欧米メディアがこの美大を紹介。ネットでは「コピー、コピー、コピー。彼らはオリジナルを作ることを忘れてしまったようだ」といった書き込みが目立つ。
中国では、パリのエッフェル塔やワシントンのホワイトハウスなどの「コピー建築物」が各地に氾濫。米国の歴代大統領4人の顔が彫られたラシュモア山のほか、オーストリア・アルプスの山麓にある世界遺産の村ハルシュタットを丸ごと再現した施設まで登場した。
ただ、中国国内でもこうした「コピー文化」について、「自らの文化を辱める行為」として批判的な声が増えている。国営新華社通信も今年3月、「不気味なコピー建築物」の氾濫に警鐘を鳴らす記事を配信している。(SANKEI EXPRESS)