フォンテーヌ監督はこれまでこだわってきたテーマ「三角関係」から抜け出してみようと試み、懇意のプロデューサーが持ち込んだ本作の企画に飛びついた。ところが、フランス語による脚本の執筆作業が難航し、気がつけば数カ月が経過。「フランス語は物事をすべて説明せずにはいられない傾向があります。それではすべてが心理的なものへと収斂(しゅうれん)されてしまう。美しい舞台をブルターニュやバスク地方に置き換えることもできなかったし、官能性を伝えられるフランス人の女優も想像できませんでした」。最終的にオーストラリアを舞台にした英語作品に変更したそうだ。公開中。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS)