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汚れたW杯…再投票求める声高まる 22年カタール招致に5億円買収疑惑 (3/3ページ)

2014.6.7 01:40

 FIFA会長は開催支持

 ハマム氏から金銭を受け取ったとされる約30人は、“証拠”が上がっていることもあり、報道によると、ほぼ全員がFIFAの調査に対して金銭授受を認めているという。しかし、口裏を合わせたように「買収ではない」と主張。「通常のFIFAのプログラムに基づく『サッカー振興費』名目で受け取った」などと説明している。

 FIFAのゼップ・ブラッター会長(78)は5日、ブラジルのサンパウロで記者会見し、この問題について「私は預言者ではない。調査の結果を待つ必要がある」と強調。一方で「つけ加えるとすれば、カタールで2022年大会を開催するのは間違いないということだ」と述べ、会長としては再投票を行う意思がないことを明示した。来年5期目の会長選を迎えるブラッター氏は、アジア・アフリカ票(FIFA加盟国ごとに1票)が逃げることを嫌ったとみられている。

 これに対して、会長選のライバルとも目される欧州サッカー連盟(UEFA)のミッシェル・プラティニ会長(58)は「賄賂性が証明されれば、ただちに再投票を行うべきだ」と主張。長年、W杯招致活動に失敗している英国も同調の構えだ。日本サッカー協会の田嶋幸三副会長(56)は「日本の立場としては、まだ何も言えない」と話している。

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