日本人審判の国際的地位向上に取り組んできた日本サッカー協会の大仁邦弥会長は「日本代表が決勝に行くようなもの」と喜んだ。
ブラジル選手に退場
「選手の活躍を支える存在になりたい」と審判の道を志した西村さんは1999年に1級審判員に登録された。2004年からプロフェッショナルレフェリーとしてJリーグにとどまらず国際試合で主審を務め、12年にはアジア・サッカー連盟の最優秀主審に輝いた。
注目を集めたのが南ア大会準々決勝のブラジル対オランダ戦。後半に逆転されたブラジルの選手に退場処分を下した。過激なブラジルサポーターの熱気に包まれたスタジアムで、オランダの選手を踏み付けていたことをしっかりと確認。欧州メディアから「冷静な正しい判断だった」と称賛され、ブラジルも沈黙するしかなかった。
西村さんが開幕戦の主審に決まると、ブラジルのメディアは一斉に「因縁の審判」と大きく報道。有力紙グロボ(電子版)は「ブラジル人には良い記憶を思い起こさせない」と恐れながらも、「精力的で規律がある」と高く評価した。