世界一クールな楽器。ヴィブラフォンの音色に対してそう感じる人は少なくないはずです。マレットで鉄琴をたたいて軽やかで涼しげに反響させるこの楽器は、ジャズシーンでは花形楽器の一つといってもいいでしょう。そんなヴィブラフォン奏者の代表的なひとりが、まもなく来日するロイ・エアーズです。
ロイは、1960年代から活躍するベテラン。フルート奏者のハービー・マンをはじめ、数々のセッションに参加して腕を磨きました。本格的に評価されるのは、70年代に入って自身のグループ、ユビキティを結成し、ファンクやブラックコンテンポラリーを取り入れたクロスオーバーサウンドを生み出してから。プレーヤーとしてだけでなく、サウンドプロデューサーやボーカリストとしても活躍します。ジャンルにとらわれないセンスと才能で時代までも超越し、その後もホイットニー・ヒューストンと共演するなど、ジャズにとどまらない活動を続けています。