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【まぜこぜエクスプレス】Vol.15 震災乗り越え、絵で人を笑顔に (3/4ページ)

2014.7.9 10:40

六本木ヒルズumuでのアート展「つながる。それから?」で展示された作品を前にポーズをとる塗敦子(ぬり・あつこ)さん(左)と一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづるさん=2014年5月10日、東京都港区(山下元気さん撮影)

六本木ヒルズumuでのアート展「つながる。それから?」で展示された作品を前にポーズをとる塗敦子(ぬり・あつこ)さん(左)と一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづるさん=2014年5月10日、東京都港区(山下元気さん撮影)【拡大】

  • 人気のアーティスト、塗敦子(ぬり・あつこ)さんの作品。即興で描いてくれた東京タワーの絵。(C)塗敦子
  • 宮城県仙台市

 即興の東京タワー

 作品は、6月に六本木ヒルズumuで開催したアート展『つながる。それから?』でも、たくさんの人の心を和ませ、笑顔にした。

 そしてサプライズもあった。塗さん家族がはるばる仙台市から会場にやってきてくれたのだ。彼女は、自分の作品に囲まれて「うれしい!うれしい!」と拍手。一緒に写真を撮った後、即興で東京タワーを描いてくれた。

 このことを知ったこぶしの職員さんは今でも驚いている。

 いつも彼女はモノクロ写真を手本に絵を描く。カラー写真も必ずモノクロでコピーする。けれどもこの日は特別だった。その場にあったカラー写真を見ながら、いつもとは違う、しかも不特定多数の人がいるザワザワした場所で、「フフン~」と鼻歌交じりに、伸び伸びとした線を重ね、迷うことなく色を編むように載せていく。絵を描く彼女があまりに楽しそうで、会場にいた子供たちも、私たちスタッフも一緒に描いた。ふんわりとした空気が漂い、とても穏やかな時間だった。そして彼女はいつものように「できたー!」とかわいい声をあげ、ニカッと笑った。拍手が自然と起きた。

ガイド:塗敦子さんの作品展示

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