米ニューヨークを拠点に活動するトランペッター黒田卓也さん(J-WAVE提供)【拡大】
「ジャズ、ラテン、アフロ…各ジャンルの本物たちと出会えるのがニューヨーク。もしジャズしか体験していなかったら、音楽へのアプローチは随分違っていたと思います」。そう語るのは、ニューヨークを拠点に活動するトランペッター黒田卓也。本国アメリカの<ブルーノート>が初めて契約した日本人音楽家だ。今年創立75周年を迎える<ブルーノート>の歴史に日本の才能が仲間入りを果し、日本の音楽界に新たなヒーローが生まれた。そのニュースに、私たちは胸を躍らせた。
デビューアルバム『ライジング・サン』が米CMJジャズチャートで1位を獲得。東京では、デビュー後初のビルボード東京公演が満席に。ジャズヴォーカリスト、ホセ・ジェイムズのメンバー/ホーンアレンジャーとして腕を振るってきた黒田は、現在自身のバンドで世界をツアー中。現代のジャズシーンを象徴する音楽家の仲間入りを果したことを証明している。一体どうやってジャズの歴史を塗り替えるまでの存在になったのか?