広告は、アマゾンがアシェットに契約更新の条件をのませる目的で、アシェットが出版する書籍を意図的に予約できなくしたり、配達を遅らせたりするなどして差別的に圧力をかけているとした上で「これ以上作家を傷つけることなく、また顧客の書籍購入を阻むことなくアシェットとの紛争を解決するよう求める」と訴えた。
さらにベゾスCEOのメールアドレスを付記して、読者にメール送付を促した。現在、アマゾンではアシェットの多くの書籍が「現在入手不可能」あるいは「発送まで2~3週間」になっており、アマゾン側は「契約更新の条件交渉が折り合わず、アシェットの書籍の在庫を持たないため、出荷が不可能だったり、時間がかかる」と理由を説明している。
「消費者に利益」反論
アマゾンは8月9日、サイトに声明を出し、紛争の経緯を説明した上で、「アシェットが電子書籍の価格引き下げに応じれば、消費者にとってメリットになるだけではなく、作家とアシェットにとっても(たくさん売れて)利益になる」と主張。アシェットのピーチCEOのメールアドレスを提示し、読者や作家にメール送付を訴えた。