少し伸びた髪が中性的でアンビバレントな魅力を引き立てる。「女優としてやってみたい役ですか?_まだ具体的なビジョンはまだ…今回、その手がかりをつかめたら」と語る、舞台女優の蘭寿(らんじゅ)とむさん=2014年8月15日、東京都内(寺河内美奈撮影)【拡大】
「みなさんが素晴らしいので、稽古場で毎日、食い入るように見ています。それぞれの世界観で私も踊る、その経験は代えがたい。男役では使わなかった筋肉を使うのか、身体がびっくりしています」。動きの端々に時折、ダンディーな“前世”のクセが出てしまうというが、「強い、パンチのきいたシーンもあるので、そこで生かしていきたい」。
朝目覚めるのが楽しみ
女性として歌い、演じることは、戸惑いよりも「うわー楽しい!」というのが大きい。「男役時代は、自分の中に沸き上がってきた感情を、いったん男性の感覚になって受け止め、包んであげるような気持ちに変換して演じていました。でも今は、沸き上がったままストレートに気持ちを出せばいいので」
ボイストレーニングの先生からは「裏声もけっこう高いところが出るじゃない」と言われた。「もっと勉強したらいろんな声が出るんじゃないか」と知的な興奮が高まり、最近は「朝目覚めるのが楽しみだというまさかの現象が起きているんです(笑)。ファンのみなさんにも新鮮な姿を見ていただけると思います」(文:津川綾子/撮影:寺河内美奈/SANKEI EXPRESS)