【青信号で今週も】
「おなかが痛くて、病院に行ったらモウチョウだったので手術した」という話や、「おなかの手術をしたときに、うむとよくないといわれて、ついでにモウチョウをとってもらった」などという話を聞いたことがあるかもしれません。日常的に「モウチョウ」と呼ばれているものは、盲腸の先にある数センチの細長い「虫垂(ちゅうすい)」と呼ばれる臓器です。
草食動物では盲腸は発達し、機能しています。児童書でお世話になったウサギ専門店「うさぎのしっぽ」の『うさぎ総合辞典』では、「うさぎは草食動物だが、牛のようにいくつもの胃を持たず一つの胃のみをもっている。そのかわりに、草を栄養にするためのシステムとして巨大な盲腸をもっている。この盲腸で、いったん発酵させ吐き出して再度食することで、ビタミンや栄養を摂取している」と紹介されています。
腸の免疫については、このコラムでも「腸の免疫と花粉症」(2013年3月)というタイトルでお伝えしたことがあります。腸は食べ物を吸収するために数多くのヒダがありますが、そのヒダが欠けているところにパイエル板という免疫組織が埋め込まれています。