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見知らぬ人とつながるプロジェクト 「リー・ミンウェイとその関係展:参加するアート」 (4/5ページ)

2014.10.6 13:45

入館者が花を持ち帰り、見知らぬ人に贈る「ひろがる花園」=2014年9月19日、東京都港区(原圭介撮影)

入館者が花を持ち帰り、見知らぬ人に贈る「ひろがる花園」=2014年9月19日、東京都港区(原圭介撮影)【拡大】

  • リー・ミンウェイ(李明維)と誰かが食事をしている映像が流れるプロジェクト「ともに食す」=2014年9月19日、東京都港区(原圭介撮影)
  • だれでも手紙を書け、読める「手紙をつづる」=2014年9月19日、東京都港区(原圭介撮影)
  • 持ち込まれた衣類を繕い、壁に取り付けられた糸巻きとつなげる「繕う」=2014年9月19日、東京都港区(原圭介撮影)
  • ピカソのゲルニカを描いた砂絵の上を観客に歩かせる「砂のゲルニカ」=2014年9月19日、東京都港区(原圭介撮影)
  • 芸術家のリー・ミンウェイ(李明維)氏=2014年9月19日、東京都港区(原圭介撮影)

 自分の心を開くこと

 リー氏は、見知らぬ人とつながりを持つための大事なポイントとして、自らの“心のありよう”を挙げた。「簡単なことです。自分の心を開くこと。開いて接すれば、相手は感じてくれる。そして、見たことのないような美しい花のように心を開いてくれます」。確かに、どこまでも屈託のないリー氏の表情や話しぶりを見ていると、誰とでも友達になれそうに思えてくる。

 つくった結果よりも、つくる過程で生じる「関係」を重んじるアートは、1998年、フランス出身のニコラ・ブリオーが著書「関係性の美学」で取り上げ、「リレーショナル・アート」と呼ばれて、世界的な広がりを見せている。リー氏もこの約20年間、こうした創作活動を続け、注目を浴びてきた。

 いよいよ人間関係のあり方まで、アートから教えてもらう時代がきたのかと思ったとたん、待てよ、こうした教えは今に始まったことじゃないと気がついた。日本では茶道や禅にもあった。展覧会では、リー氏の考えや活動につながっている白隠、鈴木大拙、イヴ・クラインら思想家やアーティスト11人も紹介している。

鑑賞する人間にも永遠の命はない

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