サイトマップ RSS

子供に銀杏は注意 大和田潔 (2/2ページ)

2014.11.24 08:50

秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)

秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)【拡大】

 銀杏は、硬い白い殻を割ると美しい翡翠(ひすい)色の実が現れます。銀杏の実は、ローカロリーでビタミンが豊富です。炭水化物やタンパク質も含まれるため、独特の香ばしさとともにうま味を感じます。せきを鎮めたり、血流改善効果があるとも言われています。

 昔から、肺病や結核でせきが止まらないときに炒(い)った銀杏や油につけた銀杏を薬のように食べていたとのことです。

 銀杏は中毒を起こすことが知られています。「ぎんなん中毒」と呼ばれます。食べられる許容範囲は、大人は20~30粒まで、子供は5粒までと言われています。銀杏に含まれるギンコトキシン(MPN)が脳のビタミンB6の働きを阻害して、けいれんを引き起こしてしまうためです。そのメカニズムを解明したのも、日本の和田啓爾(けいじ)先生(北海道医療大学薬学部)でした。

 先日、下関で開催された医学会へ出席した折に、北九州空港で夕日に輝く大粒の銀杏をひと包み購入してきました。旬のため立派なものでした。焼き魚のそばにあっても、茶碗蒸しの中に入っていても、塩焼きで置かれているだけでもさまになる銀杏。食べ過ぎにだけは注意することにしましょう。(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ