過酷な撮影現場
世界のコレクターから本物の戦車を借り受け、迫力ある戦闘シーンを映像に収めることができたものの、ラーマンをはじめ出演者たちが多かれ少なかれけがを負うことは「日常茶飯事」だった。「兵士同士の殴り合いの場面では“振り付け”が施されず、もっぱら本気で殴り合うことが要求されました。目のまわりはもちろん、体のあちこちにあざはできるし、切り傷や何らかの出血は絶えませんでした。戦車のハッチを下ろすときに指を挟んだときは飛び上がるほど痛かったです」。懇意のスタントマンの一人は本当に刃物で体を刺され、傷が肺に達する大けがを負ったそうで、いかに撮影が過酷なものだったかがよく分かる。
撮影現場では退役軍人が演技に目を光らせ、指導の一翼を担った。「決して楽しい撮影現場ではありませんでした。作品の内容も内容なので、俳優同士でふざけ合うなどもってのほかでした」。