秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)【拡大】
インフルエンザワクチンにはチメロサール(エチル水銀チオサリチル酸ナトリウム)という防腐剤が添加されています。ごく微量でも殺菌作用を発するもので、ワクチンの品質を保つために必要なものです。水銀はごく微量なので、胎児には影響がないといわれています。厚労省からも「保存剤(チメロサール等)が添加されている新型インフルエンザワクチンの使用について」というお知らせも出ています。もし、気になるようでしたらチメロサール無添加のシリンジタイプのワクチンもあります。医師に添付剤なしをお願いすれば大丈夫です。
もし、インフルエンザにかかってしまった場合は、ザナビビル(リレンザ(R))やラニナミビル(イナビル(R))といった吸入薬を選択すると、血液中への薬剤濃度を低く抑えることができます。風疹や麻疹も、妊娠中のウイルス感染は好ましくありません。赤ちゃんがやってくる予定の女性は、必ずワクチン接種をしておくことにしましょう。(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS)