「登場人物たちがいつもと違う博物館で冒険を体験するということよりも、人生では必ず変化が起き、同じ状態がずっと続くことはあり得ない-と訴えることの方が重要でした」とスティラー。だからこそ、物語は展示物にかかった魔法が消えて彼らの存在が脅かされる話となるし、親離れしたい息子との折り合いの付け方も話の軸となっていく。スティラーは「ラリーは子供の独立を認め、いずれ別れを告げなければなりません。博物館にいる彼の“友達”も皆、永久にこのままの状態ではいられないことに気づきます。同じ状態が続かないことは世の中の現実です。この作品は存在の意味を問いかけているのです」と強調した。
新たなタイプの2役挑戦
ラリーたちが恐竜の化石に襲われてしまうなど、迫力満点の映像は本作でも健在だが、スティラーが石器時代の穴居人「ラー」というもう一つのキャラクターに挑んだことも興味深い。いくつもの場面で自分自身を相手に演技を重ねたスティラーは、より多彩で複雑な感情表現を求められた。「展示物のラーが動き出して僕(ラリー)を目にした途端、『自分の父親だ』と思い込み、本当の息子のニックに対してちょっと嫉妬するんだ。こういうタイプの2役は今まで経験したことがなかったね」