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【野口裕之の軍事情勢】南シナ海を睥睨する中国のコンクリート製「不沈空母」 (1/6ページ)

2015.5.11 06:00

中国による埋め立て作業が進む南シナ海の7岩礁のうち、ガベン礁(中国名・南薫礁)ではすでに5階建て以上とみられるビルも建設中だ=2015年1月29日(フィリピン政府当局者提供・共同)

中国による埋め立て作業が進む南シナ海の7岩礁のうち、ガベン礁(中国名・南薫礁)ではすでに5階建て以上とみられるビルも建設中だ=2015年1月29日(フィリピン政府当局者提供・共同)【拡大】

 米海軍作戦部長のジョナサン・グリナート大将(61)は、4月下旬に行った中国人民解放軍海軍司令官の呉勝利・上(大)将(69)との初の《テレビ会談》を、さぞ後悔したことだろう。互いの顔が見えぬ《電話会談》にすればよかった、と。グリナート大将にしてみれば、米中海軍の軍服組トップ会談で笑い転げるわけにはいかず、懸命にこらえていたに違いない。呉上将のボケ役ブリは、漫才であれば名人肌と称賛されたはず。グリナート大将が、南シナ海における外国との領有紛争海域で、海面スレスレの岩礁や満潮時には水没する暗礁、サンゴ礁、砂州を埋め立て、次々と軍事基地を築いている侵略行為にツッコミを入れると、以下の如くボケた。

 「航行や飛行の自由を脅かすものではなく、国際海域の安全を守る義務の履行のため」

 「???」

 さすがに呉上将は補足した。

 「気象予報や海難救助などの能力向上につながる」

 「????」

中国海軍司令官のボケ

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