男子シングルス準決勝で最後のショットを打ち損じ、うなだれる錦織圭(にしこり・けい)=2015年5月9日、スペイン・首都マドリード(共同)【拡大】
カウンターの名手といわれる相手の鉄壁の守備にも手を焼いた。第1セットからサービスゲームを簡単にキープできず「常にプレッシャーをかけられた」。3-3の第7ゲームで第2サーブを狙い打ちされ、最初にブレークを許すと、堅実なバックハンドでもミスが相次いで流れを失った。
昨季は年間成績上位8人によるATPツアー・ファイナルでA・マリーから初勝利を挙げたが、球足が遅いクレーは初対戦。第2セットは1-1の第3ゲームで息詰まるラリーからドロップショットがさえて初ブレークに成功しながら、直後に奪い返されたのも響いた。独特の間合いと駆け引きでも揺さぶられ「相手がうまかったとしか言いようがない」と完敗を認めた。(共同/SANKEI EXPRESS)