懸命にボールを拾う錦織圭(にしこり・けい)。2年ぶりに全仏の初戦を突破した=2015年5月24日、フランス・首都パリ(共同)【拡大】
第1セットの第3ゲームは体勢を崩されながらバックハンドを決め「防御でしのいで先にブレークできた。喜びは大きかった」とガッツポーズ。攻守一体となったプレーで観客をどよめかせた。
腰に不安があった昨年は無念の1回戦敗退を喫したが、今回は「試合に集中して楽しむ気持ちで臨めた」という。第5シードとして格下の挑戦を受ける立場を「特別考えることはない」と淡々と受け入れ、同じシード順に違和感があった全豪オープンから精神面でたくましさを増した。世界のトップレベルの選手にふさわしいスタートを切った。(共同/SANKEI EXPRESS)