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カネをじゃんじゃん刷っても増えない消費 回復の即効薬は? (3/4ページ)

2015.6.3 11:20

日銀資金供給に対する相関係数=2001年~2015年3月

日銀資金供給に対する相関係数=2001年~2015年3月【拡大】

  • 記者会見する日銀の黒田東彦(はるひこ)総裁。日銀がいくらお金を刷っても消費は増えない=2015年5月22日、東京都中央区日本橋本石町の日本銀行本店(ロイター)

 01年から06年前半の日銀による量的緩和期間、06年後半からアベノミクス開始前の12年7~9月期までの期間、さらにアベノミクスが事実上始まった12年10~12月期から15年1~3月期に分けて相関係数の推移を追っている。

 一目瞭然、アベノミクス期間では円相場と株価が日銀資金に極めて強く反応し、株価は上昇し、円安が進行する状況を表している。アベノミクス以前の2つの期間では株価、円相場とも全く反応しないか、それとも逆相関関係にあった状況から大きく飛躍した。

 他方、われわれの暮らす実体経済の指標である家計消費はマイナス0.37弱い逆相関関係に陥っている。つまり、日銀がいくらカネを刷っても、消費は逆にマイナスになりがち、というわけである。それに比べ、設備投資のほうは0.57で、決して強くはないが、プラスの方向に振れている。

 即効薬は「減税」のみ

 米国の場合、マネタリーベースに対する相関係数は個人消費、民間企業設備投資とも0.95以上と完璧に近い相関度がある。

つまり、FRBがドルを刷れば刷るほど景気がよくなる

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