四国アイランドリーグplusのオープン戦に、先発として初登板した高知の藤川球児(きゅうじ)投手=2015年6月20日、高知県高知市の高知市総合運動場野球場(共同)【拡大】
野球の独立リーグ、四国アイランドリーグplusの高知に入団した藤川球児(きゅうじ)投手(34)が20日、高知市総合運動場野球場で行われた香川・徳島連合チームとのオープン戦に先発として初登板した。
高知商高出身の地元スター選手の雄姿を見ようと、球場には開門前から多くのファンが詰めかけた。一回は、かつて「火の玉」と言われた速球が威力を欠いて1点を失ったが、二回と三回は三者凡退に打ち取った。
藤川投手は1999年にドラフト1位で阪神入り。通算220セーブを挙げ、2012年オフに海外フリーエージェント権を行使し米大リーグのカブスに移籍した。その後は右肘の故障などに苦しみ、今年5月にレンジャーズを自由契約。新天地に「ばりばりできる時に高知の子供たちに投げる姿を見せたい」と地元の独立リーグを選んだ。
契約は1試合ごとで、藤川投手は無報酬でプレーする。本人の希望で、球団は登板試合の入場料収入の10%を児童養護施設に寄付するという。(SANKEI EXPRESS)