しぼりたての味に衝撃
日本酒にこだわるお店にしたのは、本当においしい日本酒を飲んだときの衝撃が忘れられないからだ。「酒蔵でしぼりたてを飲ませてもらったとき、これまでの日本酒とは全く別物といえるおいしさに衝撃を受けました」(丸山さん)
以来、その衝撃を多くの人に味わってもらおうと「オーナーか私が実際に酒蔵に出向くなどして、どこでどんな人が造っているのか熟知している京都や滋賀など約20の酒蔵の日本酒を、少なくとも常時30種類、提供している」と丸山さん。
そして、そんな日本酒に良く合う食材で、「14年ほど焼き鳥屋も展開しており、鶏の生産者もよく知っていた」(丸山さん)ことから、日本酒とともに鶏料理も提供。この組み合わせで高い人気を獲得した。
早速、自慢のメニューの数々をいただいた。まずは「鶏刺し」。完全無菌状態で飼育し、甘さやうま味が絶品と評される兵庫・丹波篠山の「高坂鶏」のむね肉やささみ、もも肉、レバーなどの盛り合わせだが「熟成が利く鶏」と丸山さんが言うだけあって、「他の鶏では味わえない濃縮されたうま味」(村上聡孝料理長)が堪能できる。