マカオの代表的な老舗カジノ「カジノ・リスボア」の前を通り過ぎて行く中国本土からの観光客。中国の景気低迷と習近平指導部が進める反腐敗運動の影響で、マカオのカジノからは上客がすっかり姿を消してしまった=2015年8月29日、中国・マカオ(ロイター)【拡大】
高速鉄道などインフラ建設や不動産開発バブルにわいた中国本土の経済に過度に依存してきたマカオ。カジノ低迷を少しでもカバーしようと当局は今月、総額約210億円相当の財政緊縮措置を発動し、当局が使用する物品の節約などに乗り出したが、景気の浮揚にはほど遠いのが実情だ。
人口約57万5000人のマカオは香港と同じく、資本主義体制を返還後50年間は維持すると規定された。一方で、内政など政治問題が経済情勢に直結する共産主義国家の一員となってしまったことを、今回のカジノ不況で、いやというほど思い知らされたことだろう。(上海 河崎真澄/SANKEI EXPRESS)