プロ野球は28日、各地で6試合を行い、セ・リーグ首位のヤクルトは神宮球場で中日に6-2で勝った。2位の巨人は甲子園球場で阪神・藤浪の前に0-2の完封負けを喫し、ヤクルトの優勝へのマジックは一気に1に減った。
ヤクルトは序盤から打線がつながった。一回一死二、三塁から、打点リーグトップを走る畠山(はたけや)の遊ゴロの間に1点を先制。「タイトルは気にしていない」と話す主砲が、打点を104に伸ばした。さらに二回、上田に右越え1号2ランが飛び出すなど、この回一挙4点を奪った。上田は、左太ももの張りなどで2カ月ほど離脱し、6日に1軍に昇格したばかり。「浮いてきたボールを狙っていくというイメージ通りのバッティングができました」と笑った。この日、上田は5打数4安打と大当たりだった。タイトル争いをする山田、畠山、川端の中心打者ではなく、伏兵の活躍で序盤から大量リード。「スーパームーン」の月光に照らされ、脇役たちが輝いた。(SANKEI EXPRESS)