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北欧など飲み頃 温暖化でワイン産地北上 (2/3ページ)

2015.10.24 08:30

 ワイン好きのハンソンさんが故郷でブドウ栽培を始めたのは2003年。当時は周囲から「冗談か」と相手にされなかったが、ブドウは順調に成長し、08年にはワインの商業販売を開始。酸味が強めの独特の味は評判を呼び、近くロンドンに輸出される予定だ。「和食に合う味だ。将来は日本にも輸出したい」とハンソンさん。18年には現在7ヘクタールのブドウ畑を11ヘクタールにまで拡大させる方針だ。

 ブドウは気温が上がると糖分が増し酸味が減る。夏に高温で雨が少ない地中海性気候が最適とされてきたが、温暖化でスウェーデンのブドウは酸味と糖分のバランスがちょうど良くなってきているとハンソンさんはみている。今ではスウェーデンの若い世代が次々とワインの生産を始めているという。

 南欧の農家は受難

 スイスのワインも品質の向上が指摘されている。スイスでは過去100年で平均気温が1.6度上昇。スイスの農業研究機関、アグロスコープのビビアン・ズフレー研究員は「以前よりワインが熟成されるようになった。特に7月が記録的に暑かった今年の品質は最高だ」と話す。

温暖化と食料生産とは

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