ホワイトハウスでパイプライン「キーストーンXL」の建設許可申請の却下を発表するバラク・オバマ大統領_(中央)。左はジョー・バイデン副大統領、右はジョン・ケリー国務長官=2015年11月6日、米国・首都ワシントン(AP)【拡大】
大統領選の争点に
ただし国際社会に向けたアピールは国内での反発も招いている。共和党のミッチ・マコネル上院院内総務(73)は6日、「オバマ氏が数万人の米国民が仕事を得ることよりも、資金力のある利益団体の歓心を買うことに熱心なことは明らかだ」と批判した。また今後、トランス・カナダが建設を再申請すれば、17年に就任する次期大統領の判断次第で建設が認められる可能性は残っている。共和党からの候補者指名を目指すマルコ・ルビオ上院議員(44)は6日、「大統領になれば建設を承認する」とする声明を発表した。
一方、民主党からの候補者指名を目指すヒラリー・クリントン前国務長官(68)は長年、パイプラインへの賛否を明確にしてこなかったが、9月の段階で「キーストーンは気候変動問題への取り組みという重要な仕事から外れたものだ」と表明し、環境保護派の取り込みを図っている。
また「米国にとって最大の脅威は気候変動だ」とするバーニー・サンダース上院議員(74)もパイプライン建設への反対を明確にしており、共和党と民主党の対立は鮮明になっている。(ワシントン支局 小雲規生(こくも・のりお)/SANKEI EXPRESS)