韓国海軍の潜水艦「金佐鎮」(4番艦)の進水式で祝辞を述べる朴槿恵(パク・クネ)大統領。トラブル続きのドイツ生れの「韓国製」潜水艦が、豪州次期潜水艦をめぐる受注戦で日本の「友軍」となる=2013年8月13日、韓国南部・巨済(聯合=共同)【拡大】
陸上/艦艇レーダーの支援がなくば作戦半径が著しく制限される。そこでKAIは、民生用周波数の代替使用を提案したらしい(異説アリ)。ハッキングの危険に加え、民間電波への干渉が起きるのは必然だった。
携帯電話とミサイル誘導電波の周波数を同じにできる国柄が、遺憾なくにじみ出た格好だ。
もちろん、当然、インドネシアは他の契約でも裏切られまくる。整備する部品リストがナシ。そも、交換部品のストックがナシで、稼働中の機体よりはずして使い回す。客の食べ残しを「二次利用」したどこかの料亭顔負けの安全無視行為だ。機体整備マニュアルも軍事機密を盾に公表しなかったが「新品なので故障しない」と強弁する始末で、むべなるかな。
開発元のドイツも頭痛
もっとも、全てがそろっていても怖い。韓国空軍曲技飛行隊所属のT-50Bは2012年、飛行前整備で整備後取り除くべきパーツを抜かず、操縦系統が誤作動→墜落→操縦士が死亡した。