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リオ五輪 新たな敵「ジカ熱」 (2/3ページ)

2016.1.26 00:00

蚊の発生源撲滅に向け、水たまりを調べるブラジル軍の担当者(ロイター)

蚊の発生源撲滅に向け、水たまりを調べるブラジル軍の担当者(ロイター)【拡大】

 発育障害や神経疾患

 中南米諸国や米疾病対策センター(CDC)が危機感を募らせるのは、ジカ熱流行とともに「小頭症」の新生児が増えているからだ。小頭症は、脳が十分に発達せず、深刻な発育障害や手足に力が入らなくなる神経疾患を引き起こし、幼少時に死亡するケースも少なくない。

 これまでのところ、ジカ熱と小頭症の因果関係は、科学的に解明されていない。しかし、過去4年間に計650件だったブラジルの小頭症報告例が、初感染が確認された昨年だけで3530件まで増加。今年もすでに約400件が報告されている。

 さらに、小頭症の子供を出産した母親の大半は、妊娠初期にジカ熱に似た症状を訴えていたという。流産した妊婦の胎盤から、ジカウイルスが検出されたケースもあった。

 蚊の発生源根絶へ

 ジカ熱流行を受け、ブラジルでは昨年、緊急事態を宣言。ジルマ・ルセフ大統領(68)は先ごろ、蚊の発生源をなくすため、国民に対して「絶対に水をためたままにしてはいけない」と呼び掛けた。また、マルセロ・カストロ保健相は「約30年間、蚊が国民にジカ熱を感染させてきた。われわれは戦ったが、まだ負けたままだ」としたうえで、「全ての地域で戦うことが、われわれの義務だ」と強調。保健所と軍の担当者らが2月末までに全ての家庭を訪問して、蚊の発生源の根絶を目指すほか、五輪会場では、毎日必要な検査を実施することを明らかにした。

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