1950年代を舞台に、ひかれ合う2人の女性の葛藤を描いた「キャロル」(トッド・ヘインズ監督)が全国公開中だ。ケイト・ブランシェット(46)とルーニー・マーラが抑制の利いた見事な演技を見せ、それぞれアカデミー主演女優賞と助演女優賞にノミネートされている。来日したブランシェットに聞いた。
クリスマス目前の米ニューヨーク。デパートで働くテレーズ(マーラ)は、来店したキャロル(ブランシェット)の謎めいた美貌に目を奪われる。2人の交流が始まり、愛情を感じない夫と離婚するというキャロルに、テレーズは思いを寄せていく…。
冒頭、男がバーに現れ、キャロルとお茶を飲むテレーズに声をかける。このさりげない場面が、後半で再度、繰り返される。
同性愛でも変わらない
ブランシェットは「『逢びき』(デビッド・リーン監督)へのオマージュ。初めは何も起きていないように見えるけれど、2度目に、実はあらゆることが起きているのが分かるの」と語る。