野球賭博に関する聞き取り調査の結果を説明するDeNA三原一晃専務取締役(左)と、報道陣に配られた資料=2016年3月20日、神奈川県横浜市中区の横浜スタジアム(小倉元司撮影)【拡大】
プロ野球の複数の球団で試合の勝敗などに絡む選手間の現金授受が発覚した問題で、DeNAは20日、投手陣の個人成績を対象とした現金のやりとりや、高校野球の優勝校を当てる「くじ引き」が行われていたとする調査結果を発表した。野球協約違反には当たらないことを日本野球機構(NPB)に確認したという。野球賭博への関与や、試合前の円陣での「声出し」による自チームの勝敗に絡む現金のやりとりは確認されなかった。
12球団の調査結果が出そろい、チームの勝敗に関連する現金授受が判明したのは巨人、阪神、西武、ソフトバンク、楽天、広島、ロッテの7球団となった。
DeNAによると、投手陣のやりとりは、投手としての勝ち越しの数と、打席での犠打、打点、塁打の4項目に各選手が1万円ずつを拠出し、項目ごとに年間で最も成績が良かった選手が総取りする仕組みだった。約10年前から行われ、参加者は10人弱だったという。