マツダの「SKYACTIV-D」 違法ソフトは使っていないと宣言
提供:clicccarフォルクスワーゲン・グループのディーゼル車において排ガス試験のときに、違法なプログラムを使ったという問題が世界的に拡大しています。
全容は明らかとなっていませんが、フォルクスワーゲン・グループのディーゼルは、走行アルゴリズムなどから排ガス試験を受けていることを検知して、試験時と実走行で制御プログラムを切り替える(いわゆる『ディフィートデバイス』と呼ばれる)という違法行為をしていたとされています。これはカンニングや替え玉受験ともいえるもので、非常に悪質な違反行為です。
結果的に、実走行時に、光化学スモッグの要因となるNOx(窒素酸化物)の排出量を増やしていたという指摘もされているのです。
こうしたフォルクスワーゲンの違法行為により、他社のクリーンディーゼルにも疑いの目が向けられれています。
日本生まれのクリーンディーゼルといえば、その代表格といえるのがマツダの「SKYACTIV-D」。
そのマツダからクリーンディーゼルにおける排出ガス規制について発表がありました。
マツダの排出ガス規制への適合対応について
マツダは、法令遵守の精神に基づき、全てのガソリンおよびディーゼルエンジンを、各国の規制に厳格に適合させており、違法なソフトウェア、ディフィートデバイス(無効化機能)は一切使用しておりません。
お客様におかれましては、今後も安心してお乗りください。
マツダは、「走る歓び」を追求しながら、燃費向上/CO2低減と、排出ガスを可能な限りクリーンにする事を責務としております。それは過去においても将来においても変わらぬ課題と捉えており、内燃機関の基本機能である“理想の燃焼”の追求を含む技術開発を続けてまいります。
また、各国当局が検討を進めている、実走行をベースとした排出ガスの新しい認証試験方法であるWLTC(Worldwide harmonized Light-duty Test Cycles)やRDE(Real Driving Emissions)などについても、連携した対応を進めていきます。
1.5リッター、2.2リッターをラインナップするマツダのクリーンディーゼル「SKYACTIV-D」は、低圧縮比と高圧・低圧2系統のEGR(排気再循環)を巧みに利用することにより、後処理をせずともNOx排出量をはじめ日本の厳しい排ガス規制値をクリアしていることが特徴的なエンジンです。
すでに画期的かつ他社をリードするエンジンと高い評価を受けているSKYACTIV-Dですが、今回のマツダの発表によれば、 もっともっと進化を遂げるべく開発の手は休むことなく続けられているといいますから、さらに進化したSKYACTIV-Dに期待できそうです。
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