舛添知事の退職金は「2200万円」 返納難しく…1カ月以内に支払い

 
知事退任の挨拶を終え、議場に一礼し本会議場をあとにする舛添要一都知事=15日午後、東京都庁(松本健吾撮影)

 東京都によると、21日付で辞職する舛添要一知事には在任期間2年4カ月分の退職金として約2200万円が1カ月以内に支払われる。返納を望んでも、公選法が公職者らに禁じる「選挙区内での寄付」に当たる可能性があり、難しいという。

 都議会総務委員会で行われた政治資金流用問題などを巡る13日の集中審議で、舛添氏は都政を混乱させたとして給与全額の返上を表明。そのための条例案を議会に提出したが、15日に撤回した。

 退職金は、給与から諸手当を除いた給料の月額や在職月数などから算出しており、退職のタイミングで給料がゼロなら退職金は支払われない。ただ、仮に全額返上の条例案が可決されていても施行日は7月1日で、6月中に辞職か失職すれば退職金は支払われていた。