リオ五輪、卓球男子シングルスの水谷隼が「銅」 日本男子初の個人メダル獲得
リオデジャネイロ五輪第7日の11日、卓球男子シングルスの第4シード、水谷隼(ビーコン・ラボ)が3位決定戦でウラジーミル・サムソノフ(ベラルーシ)を4-1で下し、銅メダルを獲得した。準決勝では昨年の世界選手権王者の第1シード、馬龍(中国)の壁に跳ね返された水谷だが、3位決定戦では気迫あふれるプレーで、日本男子として初の個人メダルを獲得した。
柔道男子100キロ級の羽賀龍之介(旭化成)は敗者復活戦を勝ち上がり、3位決定戦でアルチョム・ブロシェンコ(ウクライナ)に三角締で一本勝ちし、銅メダルを手にした。女子78キロ級の梅木真美(環太平洋大)は初戦敗退。
快進撃を続けたラグビー7人制の日本は、準決勝で世界ランキング1位のフィジーに5-20に敗れた。3位決定戦でも南アフリカに地力の差を見せつけられ14-54でノーサイド。五輪に採用されて初の大会でのメダル獲得はならなかった。
テニス男子シングルスの錦織圭(日清食品)はアンドレイ・マルティン(スロバキア)をストレートで退け、2大会連続のベスト8入り。ダニエル太郎(エイブル)は3回戦で姿を消した。
バドミントン男子ダブルスの早川賢一、遠藤大由組(日本ユニシス)は1次リーグ初戦で中国ペアを2-1で下した。
112年ぶりに五輪に復帰したゴルフは男子の第1ラウンドが行われ、片山晋呉(イーグルポイントGC)、池田勇太(日清食品)ともに3オーバーの50位と出遅れた。
本当に死にたくなると思うので、絶対に負けたくない
リオデジャネイロ五輪卓球男子シングルスで銅メダルを獲得し、日本に個人種目での五輪初メダルをもたらした水谷隼(ビーコン・ラボ)は、「今日負けたら一生後悔すると思うし、本当に死にたくなると思うので、絶対に負けたくないという気持ちで頑張った」と語った。試合後の一問一答は以下の通り。
--日本卓球界にとって大きな歴史を作った
「僕が卓球、始めた時からの夢だったので、それが叶えられて本当に嬉しいです」
--4ゲーム目、特に厳しい戦いを制した
「途中リードしてたんですけど、相手もやっぱり五輪で絶対に一本も諦めないぞという気持ちがすごい伝わってきて。ただ僕も絶対諦めなかったんで、最後、エッジでボールが入ってくれてよかったです」
--3位決定戦にはどんな思いで臨んだ?
「今日負けたら一生後悔すると思うし、本当に死にたくなると思うので、絶対に負けたくないっていう気持ちで頑張りました」
--昨日までに敗れた仲間の分もという思いもあった?
「今まで、たくさんの方々が五輪に出場してきて、まだ誰も個人ではメダルを獲得していなかったので、その人たちの分まで一生懸命頑張りました」
--次は団体戦
「今日、たくさんの方々に支えられて、自分の夢が叶ったので、今度は団体でメダル取って、みなさんの夢を叶えたいです」
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