五輪卓球 日本女子「銅」で2大会連続メダル 15歳の伊藤美誠が決めた!

 
日本-シンガポール第3試合に勝利し、喜ぶ福原(右)、伊藤組=リオデジャネイロ(共同)

 リオデジャネイロ五輪は大会第12日の16日、リオ中央体育館で卓球女子団体の3位決定戦を行い、石川佳純(全農)福原愛(ANA)伊藤美誠(スターツ)で臨んだ日本はシンガポールに3-1で勝利し、銅メダルを獲得した。日本はロンドン大会の卓球女子団体で銀メダルを手にしており、2大会連続メダルとなった。。

 第1試合こそ落としたものの、第2試合、第3試合を取り、銅メダルに王手をかけた日本。第4試合のシングルスには、第3試合のダブルスに続いて15歳の伊藤が登場した。

 伊藤はフェン・ティアンウェイを相手に、第1ゲームを11-9で取ると、第2ゲームはフェンを圧倒し、11-4で連続して奪った。勢いに乗って第3ゲームを11-6で取り、ストレート勝ちで日本の勝利を決めた。(五輪速報班)

 “泣き虫愛ちゃん”として広く国民に愛された天才少女

 2大会連続のメダルに日本中が沸いた。3位決定戦で勝利し、銅メダルを獲得した日本の卓球女子団体。チームをまとめてきたのは主将の福原愛(27)だ。3歳で卓球を始め“泣き虫愛ちゃん”として広く国民に愛された天才少女は、24年たって日本チームを牽引(けんいん)する大黒柱へと成長した。

 「小さい頃から日本中が注目する中、ここまでよく頑張ってきた」。シドニーと北京で五輪代表監督を務めた近藤欽司さん(73)は、福原の成長をすぐそばで見続けてきた一人だ。

 「努力の天才」。近藤さんは福原をこう表現する。「なにごとも突き詰めてやるタイプで、納得いくまで自らを追い込んで練習してきた」という。一方で周囲に対しては「常に気を配る」と話す。チームメートやスタッフの誕生日には、サプライズを企画した。

 福原が日本代表の主将に選ばれた際、元日本代表主将の藤井寛子さん(33)に相談を持ちかけたことがあった。

 「主将になって何をすればいいのか分からない」。そのとき、藤井さんは「チビアイがこれまでしてもらってうれしかったことをやればいい」とだけ伝えた。

 もともと面倒見の良い福原に、それ以上の言葉は必要なかった。今のチームを見て藤井さんは「思った通り、とても良い雰囲気でやっている」と目を細める。

 今回で4度目となる五輪。「やるだけのことはやった」。強い気持ちが結実した。(蕎麦谷里志)

 「死ぬ気で勝ちにいった。本当に苦しい五輪だった」

 リオデジャネイロ五輪卓球女子団体で2大会連続のメダルとなる銅メダルを獲得した日本の福原愛(ANA)は「死ぬ気で勝ちにいった。本当に苦しい五輪だった」と感極まった様子で語った。試合後の一問一答は以下の通り。

 --良かったですね

 「本当に良かったです」

 --(2大会)連続のメダルを獲得してどんな気持ちですか?

 「本当に足を引っ張ってばかりで…。みんなに感謝しています」

 --最後大事なダブルスで本当によく頑張った

 「一昨日も負けてしまって、何度も何度も思い出しては後悔してという昨日と今日だった。絶対に死ぬ気で勝ちにいきました」

 --伊藤選手のシングルスの試合では祈るような表情で見ていた。どんな気持ちでしたか?

 「今回のシングルスで対戦した相手だったので、できる限りアドバイスを送って。後は私も日本の皆さんと同じで祈るしかできなかったので、全神経を美誠に注いでいました」

 --今回の五輪はシングルスで最高のベスト4、団体では銅メダル。振り返っていかがでしょうか?

 「いい試合もあったけれど、苦しい試合もそれと同じくらいあったので、本当に苦しいオリンピックでした」(五輪速報班)